テスト管理
第5章 システム開発
テスト管理
テスト工程をより効率的に実施するためには、テスト項目やテスト終了のタイミングを定義する必要があります。ここでは、信頼度成長曲線とバグ管理図について解説します。これらはプログラムの品質状況やテストの進捗状況を把握するのに役立ちます。
テストの品質
プログラムやシステム全体の品質を確認するためのテストですが、テスト自体の品質が悪いと、再テストが必要になります。例えば、テスト項目が漏れていたり、バグを正確に管理できていなかったりすると、のちに大きな問題に発展する可能性もあるのです。
信頼度成長曲線
信頼度成長度曲線とは、横軸にテスト項目消化数(時間)、縦軸に累積バグ件数とした、テスト結果を曲線で表す図です。信頼度成長曲線に近づけばつくほど、プログラムの品質やテスト進捗状況が良好ということになります。
信頼度成長曲線が以下を示している。
- テスト初期段階はバグ件数は緩やか
- 時間が経過するとともにバグの発生件数が増える
- 終盤にバグ件数が一定になる
バグ管理図
信頼度成長度曲線をバグ管理図として利用する場合、実際のテスト項目消化数と累積バグ件数をプロットとして結果をグラフに記載していく。
テスト結果が①の場合、プログラムの品質が悪い可能性があります。
テスト結果が②の場合、テストケースの質が悪い可能性が考えられます。バグを正しく検知できていないリスクを認識しましょう。