損益分岐点
第2章 財務
損益分岐点
企業が事業を運営していく上で、利益と費用のバランスを賢く変えていかなければならない。利益よりも費用が大きいと赤字、費用よりも利益が大きいと黒字となる。利益と費用が同じ額になる「損益分岐点」について、ここでは学習する。
損益分岐点
企業活動は利益を出すことが重要である。そのためには固定費と変動費の合算値を上回る、つまり損益分岐点を超える売上高を出す必要がある。
損益分岐点とは、売上高と費用が同じ金額になる点であり、売上高が損益分岐点を超えると利益となり、損益分岐点を超えられないと損益となる。
損益分岐点を求める方法
損益分岐点は、売上高=変動費+固定費の方程式が成り立っていることを意味する。売上高に対する変動費の割合のことを変動費率といい、この変動費率を使って式を作ると以下のようになる。
損益分岐点売上高 =
固定費 + (損益分岐点売上高 × 変動費率)
他にも以下のような式で表現することもできる
損益分岐点売上高 = 固定費 / (1 - 変動費率)