業務
第1章 企業活動
業務
業務とは、勤務時間内に完了しなければならない活動のことで、定常的に行うものが多いです。業務の効率を高めることで、企業の利益向上、コスト削減を実現することができます。ここでは業務効率を高めるためのプロセス改善手法と重要用語について解説します。
BPR
BPRとは、Business Process Reengineeringのことで、ビジネスプロセス、業務プロセスを最適化し、組織構造やITシステム・情報システムを再設計、再構築しなおすことである。BPRを実現することで、業務の品質の向上や効率化・スピード化を図り、費用を最小化、収益を最大化することが目標である。
BPO
BPOとは、Business Process Outsourcingのことで、企業内のサブビジネス的立ち位置である事業や業務を専門業者に外注することである。BPOの目標は、組織内の集中力をコアビジネスに充てることにある。
BPM
BPMとは、Business Process Managementのことで、ビジネスプロセス、業務プロセスを管理用活し、継続的に改善し続ける試みに重きを置いた手法である。完璧なITシステムなどない。常に、柔軟性の高いシステムを導入し続けることで、より実現性が高く、長期的に価値のあるシステムとなる。
業務フローの可視化
BPRだとしても、BPMだとしても、業務プロセスを可視化することは必要不可欠である。その具体的な方法として、以下の手法があげられる。
- Work Flow Automation (WFA):ワークフロー(業務の流れ)の順序を明確にした図。
- Business Process Model and Notation (BPMN):業務プロセスを矢印とオブジェクトで表した図。
- アクテビティ図:事業運営における業務内容やプログラムの制御フローを可視化した図のこと。
●ワークフローシステム
ワークフローシステムとは、社内決済を電子上で完結するシステムである。例えば、通常であれば紙で同意書や契約書の記入するのではなく、電子上ですべてを行うのだ。
●RPA
RPAとは、Robotic Process Automationのことで、ソフトウエアやロボットを活用して、単純作業を完全に自動化することである。業務全体のプロセスを自動化して、効率化を図る。
SOA
Service Oriented Architectureの略語で、サービス志向アーキテクチャと訳されます。SOA(サービス志向アーキテクチャ)は、設計様式の1つです。具体的には、開発するソフトウェアの機能を「サービス」という単位に見立てて、このサービスの組み合わせによってソフトウェアを構築する設計様式のことです。
サービス単位で機能追加や削除ができるため、業務の変化に応じた柔軟なシステムを構築できます。