経営戦略の重要用語
第1章 企業活動
経営戦略の重要用語
経営戦略を策定する上で重要な用語を中心に解説していきます。ビジネスにおいて理論化されている用語を知ることで、事業の先行きを予測することができ、より効果的な施策を打つことができます。
ベンチャー企業
企業といっても様々なスタイルの企業が存在します。その1つとしてベンチャー企業という言葉があります。ベンチャー企業とは、独自性を持った急成長している、または急成長する見込みがある新興企業のことです。
近年では、ジョイントベンチャーが流行している。ジョイントベンチャーとは、複数の企業が共同で出資して立ち上げるベンチャー企業のことです。
● ベンチャーキャピタル(VC)
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業に投資をする会社のことです。ベンチャー企業は、ハイリスクハイリターンの事業会社なため、銀行からは融資の承認が出づらいのが特徴です。そこで、ベンチャーキャピタルの力を借りて事業を成長させるべく経営活動を行います。
ベンチャーキャピタルが期待していることは、ベンチャー企業の株式市場への上場です。株式市場に上場することでベンチャー企業の価値が何倍にも高まるため、その値上がり益を狙って投資するのです。
● IPO(Initial Public Offering)
企業が株式市場に上場することで、自社の未公開株を公開することです。日本語では、「新規上場株式」、「新規公開株」と訳します。
M&A
M&A(Mergers & Aquisitions)は、企業の買収・合併のことです。ある任意の企業が、他の企業を買い取ることを買収といい、2つ以上の会社を1つの会社にすることを合併といいます。
ビジネスの戦略上、M&Aは有効な手段となります。近年世界では、M&A市場が伸びており、これからの時代、さらに企業自体の取引が増えていくと考えられます。
アライアンス
アライアンスとは、企業同士が提携することです。M&Aでは多額の資金が必要になりますが、アライアンスでは、初期資金を抑えることができ、かつ提携企業のリソースを活用することができるメリットがあります。
しかし、自社ナレッジ・ノウハウが他社に流出するリスクがあるので、注意が必要です。
オピニオンリーダ
商品の販促活動を実施する上で、製品やサービスの市場への普及率を表す理論をいのベータ理論という。オピニオンリーダとは、新しく市場に出た商品を即座に購入し、商品に対する意見を知人に共有するタイプの人のことです。
販促活動では、オピニオンリーダとのエンゲージメントを高めることで、利益向上に繋がると考えられています。
パレート図
パレート図とは、任意の値を大きい順に棒グラフで表し、その累積値を折れ線グラフで図示した複合グラフのことです。
コアコンピタンス
コアコンピタンスとは、競争優位性となりうる企業の中核となる強みのことです。コア(core)は中核とコンピタンス(competence)は強みとなる能力をそれぞれ意味しています。模倣されにくい専門的な技術やスキルを指します。