インターネットへの接続

第10章 ネットワーク

インターネットへの接続

モバイル端末の普及によってインターネットの接続形態の数は計り知れない数である。インターネットの接続に関する問題では、近年モバイルに関する問題が増えている。ISP、SIMカード、モバイル通信規格に関する問題は頻出のため各専門用語は確実に抑えておこう。

インターネットへの接続方法

 あなたがパソコンやスマートホンをインターネットに接続するには以下のステップを踏む必要があります。

  1. 回線事業者に連絡する
  2. 通信回線を得る
  3. ISPと契約する
  4. 接続サービスを得る


インターネットの通信

 インターネットで動画を見る時代では、通信料が悩みの種の人もいることでしょう。データ通信の量や頻度が高まっているため、より高速な通信が世間から求められています。インターネットでは高速通信を実現するために次の技術が開発されています。

●パケット交換方式

 パケット交換方式とは、回線交換方式とついになる方式である。パケット交換方式では、物理的な通信路を確保することなく通信を行う。データをパケットという単位に区切ることで、各パケットに宛先を割り当てることで送信することができる。一方で回線交換方式とは、通信を行うノード間で物理的な通信路を確保してから通信を行わなければいけない。

【パケット通信のメリット】

  • 耐障害性・・・物理的な通信路が必要ないのと、通信路を無数に確保することができるため、復旧まで待つことができる。
  • パケット多重・・・1つの回線でも多くのノードで共有することができるため通信効率が高い。
  • 異機種間接続性・・・異なる機種同士であっても、プロトコルや速度の変換を効果的に行うことができれば、通信できる。


●ATM交換方式

 回線交換方式には通信の遅延が少なく、パケット交換方式では柔軟性が高い。これらの利点を享受する目的で作られたのがATMである。ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)は、従来のパケット交換方式を発展させたものである。パケット方式では、複雑なソフトウェアのせいで処理に時間がかかるという非効率性が生じていた。そこで、ATMでは処理時間を短縮するための施策が取られており、パケットの複雑なソフトウェアをなくすために全53バイトのパケットというふうに統一したのだ。

※53バイト・・・ヘッダ部5バイト、ペイロード48バイト

ブロードバンド回線:高速な通信が可能な回線のこと


伝送速度と伝送効率

 1秒間あたりに何バイトのデータを伝送できるのかをbpi(bits per second)で表し、bpiで表す数値を伝送速度という。10bpiは、1秒間に10バイトのデータを伝送できることを意味している。

 伝送速度に対して実際に伝送したデータ量との割合で伝送効率を算出することができる。

伝送効率(%)

(実際の伝送速度bpi)÷(既定の伝送速度bpi)× 100 


 モバイル通信

 電波で通信を行う通信をモバイル通信という。モバイル通信、をしているとき、東京にいても大阪にいても、沖縄にいてもインターネットを使用することができます。

 モバイル通信を行うとき、基地局やアクセスポイントを探してインターネットへ接続します。そして、あなたが東京から大阪へ移動するとき、モバイル端末が自動で東京の基地局から大阪の基地局にアクセス先を変更してくれます。この機能をハンドオーバーといいます。

 モバイル通信規格は、1G…3G, 4G, 5Gと通信規格が進化しています。GはGenerationの略です。通信速度が早く、安定した通信が実現された5Gは画期的な技術進化です。






完了して続く