ネットワーク

第10章 ネットワーク

ネットワーク

情報を伝送を行うための通信網のことをネットワークといいます。スマホやパソコンで閲覧するWebページもネットワークが世界中に張り巡らされているからこそ利用できるものです。ネットワーク関連の問題は出題率が高いため、第3章の内容は全て確認しておきましょう。

ネットワークとその種類

 ネットワークとは、コンピュータとコンピュータをつなぐ通信網のことである。

ネットワークは、大きくLAN(ラン)とWAN(ワン)に分けられる。

LAN:Local Area Network

 会社内や自宅などの狭い範囲でのネットワーク。

WAN:Wide Area Network

 広域ネットワークとされ、東京・大阪・アメリカ・ヨーロッパなどの遠隔地を通信でつなぐ広い範囲のネットワークになる。遠隔地にあるLANとLAN同士をつなぐネットワークとも言える。

インターネット:インターネットは、世界中のコンピュータやLANを接続することで巨大なネットワークを構築している。

ピアツーピアとクライアントサーバ

 ネットワークの形態として2つの代表例があります。1つがピアツーピアです。ピアツーピアでは、全てのコンピュータが対等な関係となっていて、お互いのデータを利用することができます。もう1つはクライアントサーバです。クライアントサーバでは、コンピュータを使用するための機能をサービスとして提供するサーバ側と、コンピュータを使用するクライアント側の両者で役割を分割することで、ネットワークの管理を簡素化しています。

サービス 内容
プリントサーバ 印刷処理を行う
データベースサーバ データベースを管理する
Webサーバ Webページに関する処理を行う
メールサーバ メールの送受信を管理する

クライアントサーバシステム:クライアントサーバは、クライアントサーバシステムともいう


コンピュータをネットワークに接続

 あなたが使っているコンピュータはどのようにネットワークに接続しているのでしょうか。図を見ながら説明します。まず次の機器が必要です。

  • NIC・・・コンピュータとネットワークを繋げるためのカード型装置
  • LANケーブル・・・コンピュータとネットワーク機器をつなぐコード
  • ハブ・・・複数のコンピュータやネットワーク機器を接続させるときに使用する集線装置
  • ルータ・・・LANとの境界に設置する中継器
  • デフォルトゲートウェイ・・・外部のLANに接続するための機器

現代のネットワーク技術:VLAN

 現代ではテクノロジーの急速な発展により、ネットワークのあり方が変わっています。新たな技術を迅速に取り入れられるように、新技術の追加ができるような柔軟性の高いネットワークが普及しているのです。ここでは、VLANについて説明します。

 VLANとは、Virtual LANのことで、仮想的に構築されたLANを指します。物理的には1つのLANですが、そのLANを複数に分割できるため、柔軟にLANの構築が可能です。VLANは1つのLANを分けるための仕組みと言えます。



完了して続く