リスク管理

第7章 プロジェクトマネジメント

リスク管理

プロジェクトには不測の事態がつきものです。リスクマネジメントの観点では、リスクを客観的に評価し、対応案を管理することで、問題の発生を未然に防いだり、問題の影響範囲を軽減します。

リスク管理

 リスクとは、将来に何らかの影響を与える可能性のあるものをいう。一般的にはマイナスの影響を与える可能性のあるものをリスクというが、場合によってはプラスの影響をもたらす可能性もある。

 プロジェクトにおけるリスクプロセス群では、プラスのリスク(機会)を最大化して、マイナスのリスク(脅威)を最小化することが求められる。


対応案

 リスクが存在するとき、対応方針として以下のパターンが挙げられます。リスクは、捉え方によって機会にもなります。

●機会としてのリスク

対応 説明
リスク活用 機会が確実に起きるようにする
リスク共有 機会を第三者に共有しておく
リスク強化 機会の影響度を高める


●脅威としてのリスク

対応 説明
リスク回避 リスクが発生しないようにする
リスク転嫁 リスクを他者に移す
リスク軽減 脅威の影響度を下げる


●その他のリスク

対応 説明
リスク受容 リスクを受け入れ、何もしない
完了して続く