その他のテスト
第5章 システム開発
その他のテスト
ブラックボックステスト、ホワイトボックステスト、リグレッションテスト/回帰テスト/退行テストの3つについて詳しく解説する。テスト手法を細分化すると、他にも多くのシステム検証方法がある・ITパスポート試験では、ブラックボックステストとホワイトボックステストの違いが問われる。
ブラックボックステスト
ブラックボックステストとは、プログラムに対して入力をした時に期待通りの出力がなされるかを検証するテスト方式である。
出力の期待値を検証しますが、モジュールの内部構造はブラックボックス状態にするのが、ブラックボックステストの特徴です。
ホワイトボックステスト
ホワイトボックステストとは、モジュールの内部構造に着目したテスト手法で、論理構造を検証する。正しい筋道で処理がなされているのかを見ていきます。
図の論理構造があるとき、「はい」と「いいえ」の両パターンで正しく処理が完了するのかを確認するのが、ホワイトボックステストです。
リグレッションテスト
リグレッションテストとは、回帰テスト/ 退行テストとも呼ばれるテストです。各種テストでバグの変更や仕様変更の必要性が発生した場合、ほかの部分にバグが発生していないかを確認するテストのことをリグレッションテストといいます。
開発段階では、修正作業により予想外の事態は起こり得ます。予想外のバグが発生していないかを確認するのが、リグレッションテストの役割です。
その他の重要用語
●PoC
ITプロジェクトにおけるPoCとは、Proof od Conceptを指し、「概念実証」「コンセプト実証」と訳されます。概念実証、コンセプト実証とは、新たな企画や構想、設計があ実現可能なのかを確かめるために「検証すること」を意味します。例えば、開発中のシステムに新たなソフトウェアを搭載することになった場合、導入前にPoCを取得します。実現可能と判断できた(PoCを取得した)場合、ソフトウェア導入を本格的に開始するのです。