アローダイアグラム

第7章 プロジェクトマネジメント

アローダイアグラム

アローダイアグラムとは、プロジェクト上の作業について、順序関係を明確にすることができるツールである。最短所要日数を求める問題とプロジェクトが何日間遅延しているのかを計算する問題が出題されている。アローダイアグラムを活用することで、作業日数や作業順序関係を可視化することができる。

アローダイアグラム

 アローダイアグラムとは、プロジェクトの作業内容の順序関係を可視化する手法の1つである。矢印は作業、丸は結合点を表している。

 結合点では、作業Aが終了しなければ作業Bに進めない状況を表している。

 アローダイアグラムでは、1つの作業を矢印で表すため、矢印の上に作業名、下に所要日数を記載する。

クリティカルパス

 プロジェクトでは、併行して作業を進められる作業とそうでない作業がある。併行して進められない作業では、作業Aが終了しないと作業Bが始められないといった風に、時間がかかることが多い。アローダイアグラム上で、最も時間がかかる作業経路のことをクリティカルパスという。

 クリティカルパス上の作業に遅れが生じている場合、プロジェクト全体に遅れが生じていることになるため、要注意の作業経路となる。

 アローダイアグラムでは、作業間の前後関係だけを示ダミー作業を記載することがある。下図では、点線の矢印がダミー作業となる。C作業が終了しないとD作業を開始できないことを表している。

ダミー作業:ダミー作業とは、所要日数が「0」の作業である。ダミー作業は、実体のない作業と表現されることが多い。

完了して続く